2015年 11,12月に読んだ本
読んだ本が少なかったのでまとめて投稿します.
最近,Kindle Paperwhiteを購入したので,ちょびっと読書のモチベーションが上がりました.
- 出版社/メーカー: Amazon
- 発売日: 2015/06/30
- メディア: エレクトロニクス
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以前お試しでVoyageを使ってましたが,ページめくりに1万円近く追加するほどではないと思いPaperWhiteにしました.
検索機能とメモ機能が便利なので本の購入はKindleメインになりそうです
小説
- 作者: フィリップ・K・ディック,土井宏明(ポジトロン),浅倉久志
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1984/07/31
- メディア: 文庫
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日本人が海外からどのように見られているか少し理解できた気がする作品.
国家がどうであれ,人間としてどう生きるのかが大切なんですよね
以下引用
彼らは歴史の犠牲者ではなく、歴史の手先になりたいのだ。彼らは自分の力を神の力になぞらえ、自分たちを神に似た存在と考えている。それが彼らの根本的な狂気だ。彼らはある元型にからめとられている。彼らの自我は病的に肥大し、どこでそれが始まって神性が終わったか、自分で見分けがつかない。それは思い上がりではない、傲慢ではない。自我の極限までの膨張だ──崇拝するものと崇拝されるものとの混同。人間が神を食いつくしたのではなく、神が人間を食いつくしたのだ。
■
よく目を見開いて、周囲の状況に注意すること。その状況の要求するところを知れ──そしてそれに応じよ。適切な瞬間にそこに居合わせて、適切なことをやれ。
- 作者: 円城 塔
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2013/11/15
- メディア: Kindle版
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割と雰囲気で読んだ感じ,円城さん真剣に読むと意味わかんないんですよねー...
位置づけは The Difference Engine のオマージュ的な作品かな.
- 作者: 三島由紀夫
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 1998/02
- メディア: 文庫
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初めての三島由紀夫.
硬い感じの作風だと思っていたんですが全然そんなことはなかった,割とおすすめ.
伊坂幸太郎と村上春樹を1:3で配合した感じ.
- 作者: トマス・モア,平井正穂
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1957/10/07
- メディア: 文庫
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ユートピア,ディストピアの語源になった作品,ギリシャ語の οὐ (ou, 無い) + τόπος (topos, 場所) から
この作品ですらディストピアでないかと思ってしまうのでそろそろ末期症状ですね...
以下引用
イギリスの羊です。以前は大変おとなしい、小食の動物だったそうですが、この頃では、なんでも途方もない大いで、その上荒々しくなったそうで、そのため人間さえもさかんに殺しているとのことです。おかげで、国内いたるところの田地も家屋も都会も、みない潰されて、見るもむざんな荒廃ぶりです。そのわけは、もし国内のどこかで非常に良質の、したがって高価な羊毛がとれるというところがありますと、代々の祖先や前任者の懐にはいっていた年収や所得では満足できず、また悠々と安楽な生活を送ることにも満足できない、その土地の貴族や紳士や、その上自他ともに許した聖職者である修道院長までが、国家の為になるどころか、とんでもない大きな害悪を及ぼすのもかまわないで、百姓たちの耕作地をとりあげてしまい、牧場としてすっかり囲ってしまうからです。家屋は毀つ、町は取壊す、後にぽつんと残るものはただ教会堂だけという有様、その教会堂も羊小屋にしようという魂胆からなのです。林地・猟場・苑囿・荘園、そういったものをつくるのに相当土地を潰したにもかかわらず、まだ潰したりないとでもいうのか、この敬な人たちは住宅地や教会付属地までも、みなたたき壊し、廃墟にしてしまいます。 こういうわけで、たった一人の強欲非道な、まるで鵜のような、疫病神のような人がいて、広大な土地を柵や垣で一ヵ所にかこってしまおうなんて、とんでもない野心をいだいたばかりに、多くの農民が自分の土地から追出されてしまうことになるのです。
- 作者: ジョージオーウェル,George Orwell,都築忠七
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1992/05/18
- メディア: 文庫
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小説ではなくルポタージュです.
これを読んで,『1984年』がただの社会主義批判の本でないことを再確認した.
オーウェルは小説以外も面白いのでどんどん読んでいきたい
技術系
- 作者: ジュリオ・トノーニ,マルチェッロ・マッスィミーニ,花本知子
- 出版社/メーカー: 亜紀書房
- 発売日: 2015/05/26
- メディア: 単行本
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ハーモニー読んだ人は読んでみては?
そもそも人間の意識がどうやってできているのか現在わかっているところまで書かれている.
自分の中では意識は情報を統合する際,副次的に発生してしまうものだと考えています.
DeepDreamが意識に近いものだったりするのかなー,とは思っていますが...
シンギュラリティがきたら答え合わせできそうですね.
- 作者: サイモンシン,Simon Singh,青木薫
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2001/07/31
- メディア: 単行本
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今回,一番面白かった本.
暗号作成側と解読側が2000年以上の間繰り広げてきた歴史がしくみと一緒に書かれている.
どうやって暗号を解いていくのか,どうやって暗号を作っていくのか非常にわかりやすく書いてある
- 作者: 落合陽一
- 出版社/メーカー: PLANETS
- 発売日: 2015/11/30
- メディア: Kindle版
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Kindleオーナー ライブラリーに入っていたので読んだ.
テクノロジーとアートがどのように絡み合ってきたか,歴史も踏まえて説明している.
メディアアートとか興味がある人が必読の本だと思います.
自己啓発
- 作者: レイチェル・ポラック,鏡リュウジ,現代タロット研究会
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2012/12/07
- メディア: 単行本
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タロットと心理学(ユング)が割と近い場所にありそうだなと思い読んだ.
占いが意外と科学的に考えているんだなあ,と分かり良かった.
- 作者: スティーブン・R・コヴィー
- 出版社/メーカー: キングベアー出版
- 発売日: 2014/05/23
- メディア: Kindle版
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これこそ,自己啓発書という感じ.
アドラーの考え方の方が好きなので,あまり嵌まれなかった.
- 作者: 竹田青嗣
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 1994/09
- メディア: 新書
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とりあえず,ひねくれ者の極致がニーチェということがよろしいんでしょうか?
以上です,最近,NetFlixやAmazonPrimeビデオに嵌っていて本を読む時間が減っています...
映画見るのがなかなか楽しいことがわかってきたのでそのうちレビューの記事を書くかも