2018年に読んだ本

はじめに

今年読んだ冊数としては150冊程度。 感想は少なめ、嵌ったジャンル毎にさらりと紹介する。

読書

今年は読書について考える一年だったかなと思う。 自分の知っている部分、興味のない部分をある程度読み飛ばすことができるようになったので全体の読書量が増えた。 そして、図書館を多用した一年でもあった。絶版本、Kindleにない本を中心に借りた。

• もうすぐ絶滅する紙の書物について

  ウンベルトエーコの知識の深さに舌を巻く。インキュナブラについて知ったのはこの本

  もうすぐ絶滅するという紙の書物について

• 読んでいない本について堂々と語る方法

• 知的複眼思考法

• 本を読む本

• 大学教授のように小説を読む方法

  上の４冊の書いてあることは共通しているものの全て参考になった。一冊読むとしたら読んでいない本について堂々と語る方法かな、タイトルも秀逸。

  読んでいない本について堂々と語る方法 (ちくま学芸文庫)

• 考える読書

  養老孟司が読書について語っている。特にファンタジーについて語っている部分が好き

  ファンタジーは有益である。なぜって、ホリエモンの世界を簡単に体験できるからである。ファンタジーの読者は、最終的にはもっとも現実主義者なのだという逆説を、ご理解いただけるであろうか。まったく努力せずに、ホリエモンにも検察官にもなれる。そんなものは「浅い」と思うのは、本当には読んでいない証拠である。一切唯心造という禅語をご存知であろうか。

  考える読書 (双葉新書)

小説

• 砂の本

• 伝奇集

  ボルヘスに嵌る。SF好きとは相性良さそう。

  伝奇集 (岩波文庫)

• 半分世界

  吉田同名は秀作。

• 日本アパッチ族

• 神への長い道

  小松左京が日本SFの頂点であることを再確認。作品強度の高さよ。

  神への長い道 (角川文庫)

詩

• アメリカ名詩選

• カミングズの詩を遊ぶ

  Monikaの好きな詩人カミングズ。パズルのような詩なのでプログラミングとか好きな人は好きかも

  岩波名詩選シリーズは対訳があるので英語の勉強にもなる。

  アメリカ名詩選 (岩波文庫)

評論

• 行動経済学

  • 知ってるつもり

    一昨年、去年と流行った行動経済学は一般化した感じかな

• 構造分析

  • ヒットの設計図

  • 神話の力

    流行る、ヒットすることは公式化できるのか。

    ヒットの設計図――ポケモンGOからトランプ現象まで

• ネット

  • The Four

    初めて完読した英書。お金がなかったので。図書館の予約待ちが悪い。

  • ネット・バカ

    GAFAの問題性が問われた１年だった、あと何年かくすぶり続ける問題だとは思う

• 社会

  • 青春漂流
  • 社会にとって趣味とはなにか
  • ヒルビリー・エレジー

  • ディスタンクシオンⅡ

    ヒルビリー・エレジーはずっと頭の中に残り続けてる本。 階級社会を変えることは難しいし、下層階級の本人たちも変えることを拒んでいるという問題。変化を望むのであれば生まれ育った場所を変えるしかないという現実。タイトルの通り、ヒルビリー（哀歌）が響きわたる良書。

    ヒルビリー・エレジー アメリカの繁栄から取り残された白人たち

ライトノベル

• 青春ブタ野郎シリーズ

  アニメも最高だがノベルも最高。ライトノベルで泣くのは初めてかも

  青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない (電撃文庫)

• 絶対彼女作らせるガール

• お前ら、おひとり様の俺のこと好きすぎだろ。

  ラブコメ最高。

  お前ら、おひとり様の俺のこと好きすぎだろ。 (ファンタジア文庫)

投資

• ウォール街のランダムウォーカー
• 敗者のゲーム
• インデックス投資は勝者のゲーム

• シーゲル本

  あんま投資とか興味なかったり、ギャンブルでしょとかいう人が多いので悲しい。

  経済なんていつでも不確定だし、日本円が絶対安全というわけでもない。いつだってある程度のリスクと付き合っていかなくてはいけない。そんな世の中でどうやってお金を管理していくかという本たちです。 ウォール街のランダムウォーカーは上がるか下がるかなんてわかるわけないだろと突き放してくる感じがよかったですね。また大局的に見るとまた異なる結果が出てくるので面白いよねって話です。

  ウォール街のランダム・ウォーカー〈原著第11版〉 ―株式投資の不滅の真理

終わりに

SNSで一日中文字を読んでいるのだから、その分を本に注げば多読はそんなに大変ではないと思う。

来年は社会学、生物学あたりを開拓していきたいなあという感じです。

ご覧いただきありがとうございました。